おしの　国仲涼子
日本橋で薬種問屋を営んでいる「むさし屋」のひとり娘。
父"喜兵衛"に可愛がられ、手代"徳次郎"と恋仲ある。
父の病気を嫌がり別居している母"おその"にかわり看病し続け、独り父の臨終に立ち会う。
"おその"の浮気を許せず、口論になるが、その場で自分が喜兵衛の実の子供でははく"不義の子"であると告げられショックを受ける。
純粋無垢なおしのは母のことを許せず、別荘に放火し母を焼き殺してしまう。
そして自分も死んだと見せかけ別人になりすまし、一年後、母の浮気相手に次々と復讐をしていくのだった。
父の死を迎えた時からおしのは、大きな人生の修羅を背負うことになる。

青木千之助 阿部 寛
江戸町奉行所の"切れ者"与力。
父も与力を勤めていたが、突然引退し、その後を継いだ。
所帯を持ち、人望もある。
論理的に事件を分析し判断するが、おしのの事件に係わる事から"法と掟"について深く悩む事になる。
どんな時でも"人は信ずるに足りるもの"と信じている。
火事の死体をおしのだと誤った判定をしたことから、この事件に深くかかわる事になる。

徳次郎 境 雅人
「むさし屋」の手代。
店の仕事も任され喜兵衛からの信頼も厚い。
また、一人娘のおしのとも恋仲である。
しかし喜兵衛の死と家事がもとで"おしの"との関係が崩れていく。
本当におしのは死んだと思っていた徳次郎は、生きていたおしのの行動に驚くのだった。
そして、おしのを守ろうと仕事もなげうって奔走するのだった。