|
おまさの腕が不自由なのは、町方に踏み込まれた時、夫の金子市造があやまって切り つけたものであった。 市造はその後行方をくらましていた。 そのおそでが、突然身売りをすることになった。 夜十郎（阿部寛）とお絹（黒木瞳）が事情を聞いてみると、医師の玄庵と女衒の弥吉がしくんだわなだったとわかる。 玄庵がわざと薬代を釣り上げておそでに借金をさせたのだ。 夜十郎は、金でおそでを買戻そうと河内山宗俊（石坂浩二）に金を無心に行くが、断られる。 しかたなく凧を売るなどして金を稼ごうとするが、うまく行かない。 夜十郎は、おそでの売られた遊廓、大口屋に行き、ここで働かせて欲しいと頼む。 |